『ジェルがベタベタして、固まらない。』
『ライトで固めても、ブヨブヨしてる。』
せっかくジェルネイルを塗ったのに、上手く固まらず、困ったことありませんか?
なぜ、ジェルネイルが固まらないのか、それは大きく7つの原因と、未硬化ジェルによるものが考えられます。
原因を突き止めたら、すぐにしっかり固められた!なんてことも多いので、ぜひ、原因と解決方法をチェックしてみて下さいね。
まずは、硬化の仕組みと未硬化ジェルから、お話ししていきます。
目次
ジェルネイルの硬化の仕組み
ジェルネイルが固まらないと感じている方の中には、実は固められている場合もあります。
それは、未硬化ジェルのベタつきにより、固まっていないと判断してしまう場合です。
ジェルネイルが固まる=触ってもツルツルになると言うことではないので、まずは、ジェルネイルの硬化の仕組みと、未硬化ジェルについて、理解しておきましょう!
ベタベタは、未硬化ジェルが残る為!
「ライトに当てたのに、いつまでもベタベタする。」その原因は、未硬化ジェルの発生によるものです。
未硬化ジェルは、ジェルをライトで硬化した際に、固まらずに表面に残るジェルのことを言います。
次に塗るジェルとの密着をよくする役割があるので、ベタつきが残ったまま、次のジェルを重ねて塗りしてOKです。
仕上げにトップコートジェルを塗ったら、残った未硬化ジェルをエタノールや、ジェルクリーナーで拭き取り、完成です!
この時は、未硬化ジェルのベタベタが残らないよう、しっかり拭き取り仕上げます。
拭き取り不要のジェルとは?
トップコートジェルには未硬化ジェルが発生しない、拭き取り不要な、ノンワイプジェルがあります。
硬化し終わったら、すでにツルツルの状態に完成するため、拭き取りの手間がなく、ステップを減らしたい方におすすめのジェルです。
ジェルネイルが固まらない原因と解決方法
ここからは、未硬化ジェルが原因ではなく、『本当にジェルが、固まっていないよ!?』と言う場合の、7つの原因と解決方法を見ていきましょう!
1、ジェルを撹拌(かくはん)していない
ジェルを塗る前に、しっかり混ぜていますか?
ジェルは時間が経つと、容器の中で成分が沈殿し、分離を起こします。その状態で塗ってしまうと、上手く硬化しない原因になったり、ジェルの縮みや色ムラの原因にもなります。
そのため、必ず使用する直前には、しっかりとジェルを撹拌する(混ぜる)必要があります。
スパチュラや、つまようじで、底からしっかりと混ぜ、分離の状態がなく均一になったら塗布してOKです。(つまようじは、木くずが入る事もあるので、スパチュラの使用がおすすめです。)
また、できるだけ空気が入らないよう、静かに混ぜて下さい。気泡を閉じ込めて塗ってしまうと、表面に突起ができる原因になってしまいます。
<おすすめネイルスパチュラ>
プロも使用する、ネイルメーカーBEAUTY NAILERのスパチュラ。
先端が平らになっているので、ジェルをすくって混ぜやすいタイプです。また、撹拌以外にも、カラージェルをミックスしたい時や、ラメを混ぜ合わせたい時にも使いやすくて、おすすめです。
2、ジェルの塗る量が多い
硬化時間を守りライトを当てても、ジェルの塗布量が多いと、固まりきらない事がよくあります。
すると、触った時にブヨブヨしたり、よれたりします。
綺麗に硬化させるためには必ず、使用するジェルメーカーで決められた量を塗るか、筆のハケ1/3程度に取ったジェルを塗布しましょう。
爪の大きさや使用するジェルによっても、適切な塗布量は異なります。その為、一度に、かすれが無く塗れる程度を目安に塗布して下さい。
ブヨブヨが出来てしまったら
クリーナーやエタノールをキッチンペーパーに含ませ、拭き取ってから塗り直します。
表面が固まって拭き取れない場合は、粗目のファイルを使い、固まった表面を優しく削ります。中から未硬化のジェルが出てきたら綺麗に拭き取りましょう。
(使用するファイルはジェルが付着するので、汚れても良いファイルを使用してください。)
3、ジェルとライトの相性が悪い
ジェルネイルには、UVライトで固まるジェルと、LEDライトで固まるジェルがあります。
またジェルネイル用ライトは、UVライト、LEDライト、UVとLED兼用ライト(MIXライトやハイブリットライト、CCFLライトとも呼ばれます。)の3種類があります。
例えば、使用するジェルがUVライトでしか固まらないジェルの場合は、LEDライトに当てても固まりません。
その為、塗布するジェルネイルが、どんなライトで固まるのか?、用意したライトはどのタイプか?を、再確認してみましょう。
4、ライトを当てる角度が悪い
・ライトに当てる時、指が傾いていませんか?
・反射板は、取り付けて使用していますか?
ライトの光が均一に当たっていないと、一部が硬化しにくいこともあります。
硬化する時は、ライトに指を真っ直ぐに入れましょう。また、陰になりやすい爪の両サイドは、追加でライトを当てます。左右に転がすように指をかたむけて、光を全体に満遍なく当てましょう。
また、ライトの底の反射板は、取り外しが可能なものも多いですが、外さずに使用しましょう。その方が、反射板の効果により、光が反射しやすく全方向から、光をムラなく綺麗に当てられます。
手をライトに入れた時は、特に親指が傾きやすいです。その為、片手5本を同時に固めるのではなく、親指1本だけをライトに入れて、固めましょう。
慣れていない時は、2本、2本、1本で分けながら作業をすると、ジェルの流れを防げますし、固まらないといった心配がありません。
おすすめの塗り方(例)
- ①小指と薬指に塗って、固める
↓ - ②中指と人指に塗って、固める
↓ - ③親指に塗って、親指のみライトに真っ直ぐ入れ、固める。
5、ライトに当てる時間が足りていない
ジェルはメーカーによって、既定の硬化時間が違います。また、同メーカーでもベースジェルや、カラージェル、トップコートジェルは、それぞれ硬化時間が違うので、必ずジェルごとの硬化時間を確認しておきましょう。
既定の時間硬化しているのに固まらない場合は、ジェルの塗布量が多いのかもしれません。硬化時間を長めにするか、一度に塗る量を少し減らしてみて下さい。(適切な塗布量は、ジェルがかすれない程度です。)
濃いカラージェルを塗る時は!
また、顔料の多い、黒や白など濃い目のカラージェルは、他のジェルよりも固まりにくい傾向があります。既定時間より、少し長めに硬化してみましょう。
6、ライトの劣化
ライトの劣化の目安
- ランプ(電球)が一部、光っていない。
- 以前より、ライトの光が暗い場合。
- 以前より、硬化に時間がかかっている、または硬化しない場合。
見た目の変化や、使用時の変化が感じられなくても、1年以上(UVは半年以上)経っている場合は劣化の可能性があります。下記↓も参考にしてみて下さい。
<LEDライト>
ジェルネイル用のLEDライトは、基本あまり劣化が起こらないタイプです。
LEDライトは、砲弾型とチップ型の2種類に分けられます。価格やメーカーによって仕様が異なり、安く作られる砲弾型は、チップ型より劣化しやすく1年程度経過しているものは、劣化の可能性を考えた方が良いでしょう。
LEDライトはランプのみを取り外し・交換できるものではないので、ライト自体の買い替えが必要になります。
チップ型LEDライトは、8,000円~数万円のプロ向けまであります。チップ型は、ライト自体が故障しない限り、ランプの劣化はあまりないので、半永久的に使えるとも言われます。
<おすすめシャイニージェル チップ型LEDライト>
プロにも使われるメーカー、シャイニージェルのLEDライトは、波長400-410nmで主な国内産ジェルを硬化できます。コンパクトなのに、チップ型LEDで光のパワーもしっかりしており、使いやすさ抜群です。1年間の保証も付いていて安心です!
<UVライト>
UVライトは、一定期間使用するとランプ(電球)が消耗するため、半年~1年程度でランプを交換する必要があります。(使用頻度によっても、ランプの寿命は異なります。)
多くのUVライトは、4本のランプが取り付けられているので、一度、4本とも取り換えた方が安心です。4本セットで、500円~1,000円程度で購入できます。
UVライトの種類によっては、合うランプの形状が異なるため、確認してからライトに合うものを購入しましょう。
7、仕上げの拭き取りが足りてない
仕上げてもベタベタが残る場合は、拭き取りが足りていないかも!
仕上げのトップコートジェルにも未硬化ジェルが残るので、しっかりと拭き取る必要があります。
また、コットンやワイプなど、一度拭いた面とは違う面で、次の指を拭き取りましょう!
見直したい、拭き取り方法!
<使用するもの>
- ジェルクリーナーまたは、消毒用エタノール
- コットンまたは、拭き取り用ワイプ
(キッチンペーパーはキワなどに密着しずらく、拭き残しが出やすいです。)
<拭き取り手順>
- コットンにリムーバーを全体的に含ませ、二つ折りにします。
- 指1本ごとに、コットンの拭き取る面を変えながら、しっかりと親指と人指で挟むように拭きます。
- 片手を拭き取れたら、もう一度、新しいコットンで拭き直しを行いましょう。拭き残しを防げます。
ジェルによっては、優しく拭くだけで、拭き取れるものもありますが、表面にベタつきや曇りが残る場合は、もう少ししっかり目に拭いてみましょう。
それでも、表面の曇りが取れない時は、硬化不足の可能性があります。もう一度トップジェルを塗り、先程よりも長めの時間で硬化してみて下さい。
<おすすめジェルクリーナー>
たっぷり200ml入った、拭き取り用ジェルクリーナーです。未硬化ジェルの拭き取りや、爪の油分除去にも使用できるタイプ。
原因を全てを試しても、固まらない時は
原因7つを試しても、それでも固まらない場合は、ライトの『波長』が合っていないかも知れません。(必ず、3番目のジェルとライトの相性が合っている事が前提です。)
ライトには、光の波の長さを表す数値(波長,nm)があります。また、ジェルネイルにも硬化に必要な波長の数値が、決まっています。硬化に必要な波長数に足りていない場合、相性が悪く、上手く硬化しない原因にもなります。
その場合は、ジェルの硬化する波長数を確認し、見合った波長のライトを用意する必要があります。
ジェルとライトの波長数
- 国内産の主なジェルは、405nmで固まるジェルが多いです。
- UVライトは約350nm~400nmの波長のものが多い。
- LEDライトは約385~415nmの波長のものが多い。
(※商品に波長数の記載がないこともあります。メーカーに問い合わせ、確認をしてみて下さい。)
いかがでしたか?ジェルが硬化しない原因は、かなり沢山ありますよね。
1つ、1つ大事な作業工程になるので、時間の余裕がある時や、綺麗に仕上げたい時は、ぜひ参考に見直してみて下さい。