『せっかく綺麗に塗ったのに、最後のトップコートが曇って綺麗に仕上がらない。』
セルフジェルでも、プロのネイリストでも、ジェルネイルの曇りはよくある悩みの1つです。
ジェルネイルが曇る原因は拭き取り方やライトの原因など複数あります。それぞれの原因に合わせたツヤを出すための対処方法をご紹介します!
目次
原因1.拭き取り不足
曇りの原因で最もよくあるのは、未硬化ジェルの拭き取り不足です。
拭き取りは簡単ですが、ツヤを出すためにとても重要な工程なので、プロでも丁寧に行う作業です。
曇ってしまう時は、まず始めに下記拭き取り方法を見直してみましょう!
指ごとに拭き取り面を変えてない
未硬化ジェルを拭き取る際には、コットンやワイプの面を変え、爪ごとに綺麗な面で拭き取りをしましょう!
一度拭き取った面には未硬化ジェルが付着しているため、続けて同じ面で拭いてしまうと、綺麗に拭き取り切れず曇りの原因となってしまいます。
コットンの場合は四つ折りにして、折り返しながら指ごとに拭き取り面を変えます。ワイプを使用する場合も面を変えながら、足りなければ2,3枚使用して拭き取りを丁寧に行って下さい。
クリーナーの量が少ない
拭き取り用のジェルクリーナーやエタノールの量が少ないと、十分に未硬化ジェルを拭き取れず、曇ってしまいます。
液垂れしない程度にワイプやコットンにたっぷりと含ませて拭き取りましょう!拭き残しがなくなり、綺麗なツヤが出すことができます。
エタノールで曇る?
エタノールと相性が悪いトップジェルもあります。エタノールの拭き取りで曇る場合は、ジェルクリーナーを使用し拭き取りましょう。
使用するトップジェルと同じメーカーのジェルクリーナーを使用すると、トップジェル本来の艶を引き出すことができます。
除光液での拭き取りは曇る?
除光液はジェルの拭き取りには使用できません。
除光液にはアセトンが含まれており、ネイルを溶かす作用があるため、ネイルが曇ったりザラついてしまいます。
原因2.硬化不足
硬化不足もよくある曇りの原因の1つです。
硬化不足が起こるのは複数のパターンがありますので、当てはまることがないか確認しましょう。
ライトが均一に当たっていない
ネイルが部分的に曇る場合は、ライトの光が均一に当たっていない可能性があります。
硬化する際、ライトの中で指が傾いていないか確認しましょう。指が傾いていると陰になる部分ができ、光が十分に当たらないことで曇ってしまいます。
ライトに指を平行に入れ、光が満遍なく当たるようにしましょう。親指はとくに陰になるので、親指だけ真っ直ぐに入れて硬化します。
また、仕上げに30秒~1分程度追加で硬化し、指をいろいろな角度に傾けながらライトに当てます。そうすることで、両サイドやエッジ(爪先)など光が当たりにくい部分にも硬化不足を残さず、しっかりと硬化できます。
硬化時間が足りていない
ジェルはメーカーによって硬化時間が異なります。
使用するトップジェルの硬化時間が正しいか、再度確認してみましょう。規定よりも長く硬化を行う場合は問題はありません。
またワット数の低いライトはジェルがゆっくり硬化するため、規程よりも長く硬化時間が必要になることもあります。
ジェルによって36w/LEDで30秒、16w/LEDで45秒など、何ワットで何秒硬化するのかを確認し、使用するライトのワット数が低ければ長めに硬化して調整しましょう。
ライトの劣化
ライトの劣化についてはUVライト、LEDライトに分けてみていきます。
【UVライトの場合】
UVライトは使用から半年~1年以上の経つ場合、ランプの消耗や劣化が起こっている可能性もあります。(使用頻度にもよる)
ランプが劣化していると、硬化に必要な光が十分でなく曇りの原因となってしまいます。他の原因に当てはまらない場合は、一度ランプを交換してみましょう。
UVランプは4本700円程度で購入できます。
【LEDライトの場合】
LEDライトは、種類によって劣化しやすいものもあります。
LEDライトにはチップ型と砲弾型の2種類があります。
砲弾型はライトにエポキシ樹脂を使用しており、耐熱性や紫外線に弱く劣化しやすく、硬化不足を起こしやすくなります。一般的に安価なライトに多いです。
チップ型は耐熱性と紫外線に強いシリコン樹脂を使用しているので劣化しにくく、また光を満遍なく拡散しどの角度からもしっかり照射でき硬化不足が起こりにくいです。
一度違うライトで硬化を試し、ライトの劣化や不具合がないか確認する必要があります。
ジェルとライトの相性が悪い
ライトには波長数があり、UVライトは350~400nm程度、LEDライトは385~415nm程度の波長でジェルを固めます。
一般的なセルフ用のジェルネイルは385~405nmで固まるものが多く、両ライトで硬化可能なもの多いです。
ですが、ジェルネイルによってはUVでしか固まらないもの、LEDでしか固まらないものがあるため、必ず「ジェルネイルがどのくらいの波長数で固まるのか、手持ちのライトの波長数がいくらなのか」を確認し、波長数の合うライトやジェルを選ぶ必要があります。
原因3.ジェルの塗布量
使い慣れないジェルを使用した時や、初心者の方に起こりやすい曇りの原因です。
爪の大きさによっても塗布量は異なるので、自分の爪に合った塗布量を見つけるのが大切です。
塗布量が多い、または少ない
各メーカーごとにジェルの適切な塗布量があります。
一度に多めのジェルを塗布すると、硬化不良を起こしやすく曇ったり、中がぶよぶよしたり、シワがよったりします。
塗布量が少ないと、コーティングが十分でないためにツヤの効果が発揮されず曇ってしまいます。普段塗っているトップコートの量を増減させて試してみましょう。
キワやエッジなど一部分が曇る場合は、トップジェルが塗れていない可能性もあります。表面だけでなく隅々までコーティング不足がないように気を付けてみましょう。
ノンワイプジェルが曇る時は?
ノンワイプジェルは拭き取りが不要のジェルですので、拭き取り以外に曇りの原因が考えられます。
【硬化不足による原因】、【ジェルの塗布量による原因】を見直してみましょう。
曇った場合のやり直し方
もう一度トップジェルを塗り直したい時は、エタノールで表面を拭き取り、その上からトップジェルを塗り直してOKです。
ジェルの密着が悪くなる場合もあるので、かるくスポンジファイルで表面をサンディングしてから塗布するとより密着しやすくなります。
塗り直し手順
拭き取り→サンディング→ダスト払う→拭き取り→ジェル塗布
ネイルの厚みが気になる場合は、しっかり目にジェルを削って塗り直しましょう。