未経験からネイリストになり、一人前に接客を担当できるまでは『どんな苦労があるのか、どんな練習を行うのか、研修中の仕事内容』についてをお話しします!
私が経験したことを含め、サロンによっての違いなども分かるので、これからネイリストになる方、就職先のネイルサロンを探している方は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
目次
1、未経験でネイルサロンに就職したら、任せられる仕事
就職後に行う仕事
- 電話対応
- お会計
- 掃除、開店準備と閉店準備
- 接客対応(施術以外の)
- 施術前後の準備
- 予約管理
未経験からネイリストになったら、まずはネイルサロン内での一通りの業務を覚えます。すぐに施術には入れないので、施術以外の業務を教わり、サロン勤務に慣れていきます。
施術以外の仕事って、以外と沢山あるんです!
覚えることも多いし体も慣れるまでは、少し大変と感じるかもしれません。通常は施術を担当しながら、合間にその他の業務をこなしていきます。
上記にあげたこと以外にも、サロンによってはこんな仕事があります。
カルテ管理、ブログやSNS更新、ネイルサンプル作り、在庫管理、買い出し、等。
施術に入れないので、ネイリストというよりはアシスタントのような仕事ばかりで、想像していた仕事とはかけ離れた業務になります。でもここを避けては通れないので、少しの辛抱が大切になります。
2、未経験からネイリストになる時の、研修中について
一通りの業務を覚え慣れたきたら、徐々に技術練習を始めていきます。
ここからは、施術を一人で全て担当できるようになるまで(施術デビューまで)の研修期間について、経験談や研修の流れを解説していきます。
①研修中の給料
研修中平均時給:800円~1,000円
研修中平均月給:15万~20万
地域やネイルサロンによっても研修中のお給料は違いますが、多くの場合は最低時給に近い金額になります。
華やかなイメージを想像しますが、最初はお給料も少なく地味な生活が続きます。ネイリストになりたいけど、収入が低くて断念する方も多いです。
もちろん、施術が担当できるようになればお給料は上がりますし、歩合制のサロンなら頑張り次第で高収入を目指すこともできます。
②研修中の道具代や出費
ライトや、ネイルマシーン、ジェルなどはサロンの備品を無料で練習に使用できるサロンがほどんどです。
施術に使う基本的な道具(筆やピンセット、ニッパー、シザ―等)は自費で購入し用意します。
アートに合わせた筆や、プロ用ニッパーなどが必要になり、最初は道具の購入に出費がかさみます。道具を揃えることは必要不可欠なので、低い給料からの出費を考えると、自由に使えるお金が少ないことも多いです。
生活費も考えた上で、就職先のお給料や待遇はしっかりと把握しておく必要があります。
私が研修で掛かった出費
- ジェル筆・アート筆6本~8本 1本約1,000円
- スカルプ用筆5本 1本約5,000円
- キューティクルニッパー1本 約30,000円
- ネイルニッパー2本 1本約4,000円
- ネイルマシーンビット3~5本 1本約2,000
- ネイルマシーン本体1台 約50,000円
合計131,000円
研修中に必要で購入したものは、覚えている範囲でこのくらいです。ネイルマシーンは個人の私物を使用するサロンだったので購入が必要でした。一番高い出費ですよね。
ネイルスクールで使用していた道具も有りましたが、プロ用に買い替えたものも多いです。キューティクルニッパーは特に、プロ向けの良い物を購入すると高いです。
一度に購入と言う訳ではありませんが、はじめの頃は毎月何かと購入していました。練習で消耗し買い替えが必要なものも多いです。
また、自宅での練習用に購入したジェルやライトなどもあったので、上記以外にも出費がありました。
③研修中の練習と拘束時間
ある程度サロン内の業務を覚え慣れてきたら、技術練習が始まります。
技術練習のやり方はサロンによっても異なりますが、下記のような練習の形態があります。↓
練習時間はサロンによって様々
- 開店前の朝練習
- 閉店後の夜練習
- 業務中の空き時間に練習
- 自宅での練習
- 休日にサロンでの練習
- 宿題を出すサロンも
開店前や閉店後の練習は指導できるスタッフが確保しやすいので、この時間に練習を行うサロンが多いです。
通常の勤務時間も含めると、10時間~12時間はサロンに拘束される日も多くなります。かなり体力勝負になり、疲労が溜まりやすいので挫折する方もいますが、最初の内は踏ん張りどころです。
業務中の練習は仕事外と考え、時給が発生しないなど厳しいルールがあるサロンも。
練習が無い日でも、自宅での自己練習は必須になります。最初の内は練習をすればするほど早く技術が身に付くので、自己練習も怠らないことが大切です。練習を行った分だけ、施術デビューを早めます。
休日にサロンで練習を行う場合もあります。練習時間を多く取れますが、体を休める時間やプライベートな時間を取りづらくなります。これは任意で行ってと言う場合が多いです。
宿題を課すサロンもあります。ネイルチップにアートを練習し毎日提出するなど。慣れないうちは時間が掛かるので、帰宅後もゆっくり休む時間が無かったり。
④研修中のハンドモデルは必要?
基本的には、必要です。
スタッフの手を借りて練習できる場合は良いですが、基本的には自分でハンドモデルさんを呼ぶ必要があります。
私が研修中の頃は、ほぼ1日置きの練習に必ずモデルさんが必要だったので、SNSを使い練習モデルさんを募集しました。
場所や地域によってもモデルさんの確保が難しいことも多く、練習を始める前からかなり苦労します。当日になって来ないなど無断キャンセルも多いので、私の研修中に一番大変なことは”モデル集め”でした。
⑤施術デビューまでにかかる期間
施術デビューまでの平均期間:3カ月~半年程度
これも就職するサロンによって大きな違いがあります。技術が安定し合格レベルに達したら施術デビューできるサロンや、基本の施術ができればすぐにと言うサロンもあります。
施術デビューが早ければ、即戦力として売上を作れるため、あまり技術練習に時間を掛けたくないと思うサロンがほとんどです。
でもデビューが早ければ良いと言う訳ではありませんよね。自分が将来どんなネイリストになりたいか、どんな技術を身に付けたいかによって、サロンの練習方針が適切かどうかを考える必要があります。
研修は長いけど、練習制度や指導環境がしっかりとしたサロンであれば、将来どこのサロンに行っても通用するネイリストになれる基礎を作ることができます。
反対に研修が短くても、早く実践に慣れる事ができますし、施術担当を繰り返すことで技術が安定していくこともあります。
どちらが正解と言う事はないので、自分に合った方針のネイルサロンを見極める必要がありますね。
⑥施術デビューの流れ
デビューの仕方にも違いがあります。
研修や技術練習が全て終わってから施術デビューではなく、ワンカラーやシンプルアートは研修を行いながらも施術デビューさせることがあります。
施術デビューを早めるポイント
ワンカラー、グラデ、フレンチができるようになると、デビューが早くなります!
一通りのアートができるようになるまでは時間が掛かりますし、早くサロンワークのスピードや接客をしながらの施術に慣れることができます。
また、オフだけなど部分的な施術を任せたり、先輩スタッフと2人体制で施術を担当したり、様々な形態で経験を積みながら一人前のデビューに近付いていきます。
特にフットネイルは、研修中でも早い段階からどんどん任せていくサロンが多いです。
3、サロン方針に納得できたら、就職しましょう!
いかがでしたか?ネイリストに未経験で就職した時のイメージができましたか?
少し大変そうなことばかりですが、練習した分だけ自分の実力になります。
将来なりたいネイリストになれる環境かどうか、自分に合ったサロン方針なのかをしっかりと判断し、素敵なネイリスト像を叶えて下さいね!
この記事が、少しでも皆様の役に立つと嬉しいです。