ネイルサロンに就職が決まったら、ほとんどのサロンは研修期間が設けられています。これから研修に入る方や、ネイルサロンに就職を考えている方は、ネイルサロンでの研修について疑問や不安が湧きますよね。
「ネイルサロンでの研修ってどんな感じ?」「どのくらいの期間研修をするの?」「研修中の給料は?」など。❝知っておきたいネイリストの研修❞についてまとめました。
ネイリストの研修期間とは?
・このサロンで続けられるかを判断する期間
・サロンの業務内容を覚える為の期間
ほとんどのネイルサロンであれば、ネイリスト経験の有無にかかわらず、研修期間が設けられています。ネイリスト自身もサロン側も、このサロンで仕事を続けて行けるのか?を判断する期間でもあり、サロンの雰囲気やスタッフとの相性、お客様との相性などを判断するための期間です。
また、そのサロンでの業務内容についてを一通りを把握し、覚える期間でもあります。サロンの営業方針やルールが自分に合うかどうかも判断しましょう。同時に、未経験者なら技術練習、経験者なら細かな技術の確認をし、お客様の施術に入れるよう準備をしていきます。
このサロンが合わないと思った時は?
「サロンの技術方針に合わない」「スタッフとやっていけそうにない」「サロンの雰囲気が合わない」など、、。
研修期間中に「このサロンでは仕事が続けられそうにないな」と判断した場合は、早めに伝えましょう。サロンによって方針や雰囲気、スタッフとの関係性は様々なので、自分に合わない場合があってもおかしくありません。
違和感を感じながら続けては仕事が苦になってしまいますし、技術が安定した頃に辞めたりする方がサロン側の負担も大きいです。私が経験したサロンでも、「自分には合わない、もう少し違うサロンを検討したい」と早期に伝えていたスタッフを多くいましたよ。
ネイルの研修内容とは?
・サロン業務:受付業務、予約管理、電話対応、接客応対、レジ作業、掃除、在庫管理、備品準備、サンプル制作、開店と閉店作業、など。
・施術に関する業務:技術練習、シスタント作業(オフを担当、アート手伝い)、ネイルに関する知識を学ぶ、接客マナー、衛生管理
最初は、サロン業務を一通り教えられ、出来ることから業務をこなしていきます。未経験者なら、すべてが初めての作業になるので、不安や分からないことなどが沢山ありますが、焦らずに1つ1つ丁寧にこなしましょう。
サロン業務も施術と同じくらい大切なことになります。「サロン業務が雑だと施術も雑にするのでは?」と心配に思われます。少しでも早く施術を任されるようになるには、サロン業務もしっかりと担当することが大切です。
サロンや指導者にもよりますが、サロン業務を3日~1週間ほどこなした後、早い段階で施術に関する業務の研修が始まります。サロン側は早く技術を身に付けてもらいたいと思っているので、その日から練習指導の始まるサロンもありますよ。
個人店と大きいお店では大幅な違いが
技術に関する研修では、小規模な個人サロンと、チェーン店のような大規模なサロンには、かなりの違いがでます。
・小規模サロン:マンツーマンで丁寧な指導が受けれる、サロンペースでの指導。
・大規模サロン:一緒に頑張れる仲間がいる、マニュアルがあり確かな技術が身に付く。
小規模サロンでは、直接の丁寧な指導で疑問も解決しやすいです。ですが、大規模サロンのように研修制度のマニュアルがないので、技術に関してどこまで教えるか、どの程度の技術力が身に付けられるかはサロン側次第になります。
ですが、ベテランの技術力の高いスタッフは、自由に働ける小規模サロンに在籍する場合も多いので、高い技術力やセンスを学ぶチャンスでもあります。しっかりと自分から学ぶ姿勢を示し、アドバイスを聞き出せば、高い技術力を得ることが出来ますよ。
大規模サロンでは、複数の新入スタッフがいますので、同期で一緒に頑張れる仲間が出来ます。大変な時も共有し合えるので仕事が続けやすいポイントにもなりますね。でも、時にはライバルともなります。
また、マンツーマンの指導の機会は少ないので、個人での練習や勉強で力を伸ばすことも必要です。でもプロ講師や認定校師などが在籍ししっかりとした技術指導が受けられるので、学びやすく確かな技術を習得できます。
研修制度が無いサロンも!?
技術研修には、時間もお金も掛かりサロン側の負担も大きいです。なので、研修をおろそかにしているサロンも多数あります。
簡単なジェルの塗り方程度の指導で、施術を担当させたり。ネイル知識が不足しているスタッフが技術指導をしたりなど。いい加減なサロンも少なくありませんので、サロンを選ぶ段階で研修や指導が整っているかを見極めることが大切です。
研修や指導の有無を確認する方法
・求人広告にも技術研修や指導有りと表記されているサロンを選ぶ。
・面接の際に、どんな研修なのか?指導はしてもらえるか?質問する。
研修に力を入れているサロンは、必ず求人広告にもしっかりと明記されています。また、面接の際に自信から質問し、しっかりと明確な返答がもらえれば、普段から指導や研修を行っているのか判断できますよね。
ネイル研修期間の長さとは?
・技術研修期間の長さ:約3カ月~1年半
ほとんどのサロンは、「施術が担当出来るようになるまで」を研修期間としています。サロンや個人の技術によっても研修期間の長さは違います。
研修が終わる目安
・研修が終わる目安:ジェルオフ、ジェルのワンカラー、グラデ、フレンチが時間内に出来る。
ジェル検定を取得している人はすでに出来る方もいますよね。そう言った方は、サロンで決まっている施術の流れや、サロンで扱うジェルやマシーン、ライトの性質になれたら研修が終わる場合もあります。
また、サロンによっては技術チェックの項目が細かく設けられ、全ての項目に合格をもらわないと研修が終わらない場合もあります。(大型サロンの場合によくあります。)
早く研修を終える為には?
全く技術のない方も、積極的にアシスタントで経験を積み、アドバイスをもらう事が早く研修を終えるコツです!片手のオフを手伝ったり、アートを手伝ったりすることで、技術も安定しやすく担当できるメニューも少しずつ増えていきます。
また、施術時間が縮まらなくて悩む方も多いですが、タイマーで手指消毒から完成まで計り、工程ごとに何分掛かっているか?を書き出してみましょう。スムーズな流れの導線が出来ていないと余計な時間が掛かりいつまでも時間が短縮されません。
ネイル研修中の給料とは?
・研修中の時給:800円~1,000円程度、(月給なら18万円程度~)
サロンによっても、研修中の給料に大きな差があります。なので、生活費も足りる程度のお給料をもらえるかどうかをしっかり判断しましょう。多くは望めませんが、早く技術を身に付ければ研修期間を短縮することも可能なので、早く研修が終わるよう努力することも大切です。
研修中は無給のサロンも
昔は無給のサロンも多かったです。最近では少なくなってきていますが、たまに聞くこともあるので、今でも無給のサロンはありますね。。
基本的に無給で働くようなサロンはやめましょう。施術が担当できず、サロン業務だけの場合でも仕事の1つになりますし、もちろん生活もあるので、お給料は最低賃金でも貰うことが大切です。
まとめ:研修が終われば給料も時間にも余裕
研修期間は給料も少なく、やりくりも大変ですよね。でも研修が終わればお給料にも余裕が出来、時間にも余裕のある生活が送れます。
早く研修を終える為にも、日々の練習やアシスタントの数をこなし、技術力アップを目指しましょう。人の手で実際に練習したり、アシスタントで色んな爪に触れることが近道に繋がりますよ。