『ポリジェルでの長さだしが簡単って聞いたけど、どんな風にやるの?道具は何が必要?』
従来スカルプやジェルでの長さだしは、手間と時間も掛かりセルフでは難しい作業でした。でもポリジェルを使えば、そんな悩みが一気に解決!
一度使ったらセルフネイラーさんには欠かせないアイテムになりますので、ぜひ取り入れてみて下さいね!
※チップは型取りに使用するだけです。
ポリジェルはこんな方に!
- 自爪の長さだしに
- ロングネイルがしたい方に
- 爪の割れや欠けの補強に
- 薄い自爪の補強に
目次
ポリジェルの長さだしとは?
ポリジェルは、ジェルとアクリル(スカルプ)を掛け合わせたような新しいジェル用品です。
通常のジェルと比べて粘度が高く、少し硬めのジェル状で固まらないミクスチャーのような感覚です。
チップの内側にポリジェルを塗布し、自爪にのせてライトで硬化します。硬化後、チップを外してファイルで形を整えたら完成。
スカルプに近い強度があり、折れにくく長さだしや自爪の補強に適しています。
ポリジェル以外の長さだしとの違い
ポリジェル以外にも長さだしを行う方法は、いくつかあります。
- スカルプで長さだし
- ジェルで長さだし
- ネイルチップを接着し長さだし
- ポリジェルで長さだし
スカルプやジェルの長さだしはサロンでよく行われますが、技術が必要でセルフネイルには難易度が高めです。
その為、ネイルチップやポリジェルでの長さだしがセルフネイルにはおすすめです。
簡単に4通りの長さだしの違いを比較しました。↓
長さだしの違い・比較
スカルプ | ジェル | ネイルチップ | ポリジェル | |
特徴 | 最も強度が高い 折れにくい 超ロングも可 | 程よい強度 5㎜程度まで可 | 適度な強度 1㎝程度まで可 | 適度な強度 1㎝程度まで可 |
難易度 | ||||
必要道具 | リキッド パウダー フォーム アクリルブラシ等 | ハードジェル フォーム等 | 長さだし用チップ グルー アクリルorジェル等 | ポリジェル フォームチップ クリップ等 |
※必要道具とは、ジェルネイル用品以外に必要なもの
ポリジェル長さだしのメリット
- 短時間でできる
- 削りがほとんど要らない
- 形が綺麗に整う
- 技術が要らない
ポリジェルはとにかく技術が不要。ただコツを掴むまでは慣れが必要ですが、セルフネイルでも長さだしが綺麗にできます。
硬化するまで何度でもジェルを動かせるので操作性がよく、フォームチップを使うのでフォルムが綺麗に仕上がります。
先端の形を整える程度でほとんど削りがいらず作業時間もぐっと短くなります。
ポリジェルの長さだしに必要な道具
ポリジェルは、必要な道具も少ないのが良いところ!
ジェルネイル用品があれば、追加で必要になる道具は少ないです。
必要な道具
- ポリジェル
- フォームチップ(通常のチップでも可)
- 固定クリップ(無くても可)
- ジェルブラシ
- エタノール
- 硬化用ライト
- ベースジェル
- ファイル
- ダッペンディッシュ(エタノールを入れる小さいガラス容器)
ポリジェルの選び方とおすすめ
ポリジェルは色んなメーカーから販売されており、プロ用ではない安価な製品でも使えるものは多いので内容量や価格、カラーによって選んでも良いでしょう。
ポリジェルは、クリアやナチュラルピンク、オフホワイトカラーが多いです。
それ以外のカラーやラメ入りは、長さだし後にアートやカラーをしなくてもトップジェルだけでネイルが完成します!
カラーの使い分け!
- クリア
→クリアネイルデザインに - ナチュラルピンク
→ナチュラルネイルやフレンチのべ―スにも - オフホワイト
→ホワイトネイルに - 上記以外のカラー
→ポリジェルだけでネイルを完成させたい方に
おすすめのポリジェルは下記でも紹介しています。参考にしてみて下さい。↓
参考ネイル用ポリジェルおすすめ3選!セルフでも長さだしが超簡単に
続きを見る
硬化用ライトはUV/LED?
ポリジェルの硬化に使用するライトは、ジェルネイルに使うUVライトやLEDライトでOKです。
市販で販売されているポリジェルの多くは、両ライトに対応のものが多いのです。
製品によっては指定がある場合もありますので、使用方法を確認して購入しましょう!
フォームチップの選び方
チップは、爪とのカーブが合うほど綺麗にできます!フォーム用ではない通常のクリアチップでも使用できますので、とにかく爪とカーブが合うものを選びましょう。
ショートチップは押さえにくいのでロングチップを。ライトの光を通すクリアチップを選びます。
チップの形はスクエアでもポイントでもどちらでもOK。削りを少しをでも減らしたい方は最初から好みの形に近い方を選ぶのが良いです。
- スクエア型→四角、ゆる丸ネイルに
- ポイント型→オーバル、ポイント、バレリーナネイルに
- 爪のカーブに合うクリアのロングチップ
固定クリップの選び方
クリップはポリジェルを硬化する際、チップがずれないように固定する為に使います。ライトの光が当たるように、透明なクリップを使用しましょう。
クリップが無くても、手で押さえながら硬化すれば問題ないので用意しなくてもOKです!
ポリジェル長さだしのやり方
では、ポリジェルを使った長さだしのやり方を解説していきます。
今回使用したのは、MODELONESのポリジェルです。
クリア15gとナチュラルピンク15gの2色入りなので、ポリジェル初めての方やお試しにもおすすめです。
長さだしの手順一覧
- ネイルケア
- サンディングと自爪のカット
- ベースジェル塗布し硬化
- ポリジェルをフォームチップに出す
- ブラシでポリジェルをならす
- 5を爪にのせ、はみ出たジェルを整える
- クリップで固定し硬化
- 硬化後チップを外す
- ファイルで形と表面を整える
- (ジェルでカラーやアートする)
- トップジェルを塗布硬化し完成!
step
1ネイルケア
ベースジェルの塗布までは、ジェルネイルと同じ工程です。
ネイルケアで自爪の角質除去しキューティクル(甘皮)のプッシュアップをします。
step
2サンディングと自爪カット
ケア後、爪にサンディングを行います。長さだしをする爪はできるだけ短く整えます。
爪が伸びているとフォームチップのカーブと合いづらく、隙間や厚みができてしまう為短くカットしておくと良いです。
step
3ベースジェルを塗布し硬化
ダストをはらい、油分水分除去(エタノールでの拭き取り)を行なったらベースジェルを塗布し硬化します。
ベースジェルは手持ちのものでOKです。
step
4ポリジェルをフォームチップに出す
爪のサイズに合わせて適量のポリジェルを、フォームチップの根元側に出します。
私の幅広な中指や薬指には、0,5mm幅くらいの容量を使いました。
・使用ポリジェル→
MODELONES ポリジェルクリア
・使用チップ→
BEAUTYNAILER プレミアクリアチップス ロングラウンド
step
5ブラシでポリジェルをならす
※ガラス容器にエタノール消毒液を少量出して使います。
ジェルブラシにエタノールを含ませながら、ポリジェルを爪先に向かって広げます。
根元や両サイドは薄目に、先端に向かって伸ばします。必要な長さに整え、爪先の形は好みに合わせてざっくり整えます。
目安は1mm程度の厚さです。
薄すぎるとすぐにネイルが折れてしまいます、また分厚過ぎると中までライトの光が届きずらく硬化不良になり十分に固まらないことがあります。(厚みのある場合は硬化時間を長めにする。)
ブラシがベタ付く時は
エタノールをたっぷり含ませ、ひたひたな状態でジェルを触ってください。
液垂れしても揮発しますので問題ありません。エタノールが少ないとすぐにベタベタして操作しにくくなります。
step
65を爪にのせ、はみ出たジェルを整える
根元より1mmほど隙間を空けて、手前にチップをのせ軽く押さえます。
ジェルブラシにエタノールを含ませながら、根元や両サイド、裏側、先端にはみ出たポリジェルを整えます。
皮膚に付着するとネイルが浮きやすくなるので、はみ出しはしっかり取り除きましょう。
爪の裏側は段差が残りやすいので溜まったジェルをしっかり伸ばし、先端は好みの長さと形に整えましょう。(形・長さは削って調整するので大体でOK。)
step
7クリップで固定しライトで硬化
クリップでチップを固定したら、ライトで硬化します。クリップが無い場合はずれないように押さえながら硬化します。
硬化時間は商品によって異なりますので確認して行って下さい。
硬化熱に注意!
ポリジェルは硬化熱が多く発生するため、熱く感じやすいです。
硬化熱が発生しないようにするにはライトから距離を取り、手前で硬化させます。この状態だと7割ほどしか硬化しない(仮硬化)ので、もう一度指定の硬化時間ライトに当て完全硬化します。
※熱い場合は無理せずすぐにライトから離し、落ち着いたらしっかり硬化します。
step
8硬化後チップを外す
硬化後、端からゆっくりとフォームチップを外します。
チップが剥がれない時は、ウッドスティックを使って徐々に隙間を作ると剥がれます。
十分に固まっているか確認し、少しでも柔らかさを感じる場合はもう一度ライトで硬化しましょう。
step
9ファイルで表面と形を整える
ゼブラファイル(目の粗いファイル)を使って形や長さを整えます。
仕上げに目の細かいスポンジファイルで削ると、ガサ付きがなく滑らかな表面になります。
根元に段差ができた時は!
ファイルの角を使い、段差を優しく少しずつ削ります。段差が馴染んできたらスポンジファイルで滑らかにすると綺麗です。
チップを爪にのせる際、根元に1mmほど隙間を空けていれば段差取りは簡単です。根元ギリギリにのせると段差削りが大変なので気を付けましょう!
step
10ジェルでカラーやアートをする
ダストをはらいエタノールで一度拭き取ります。
お好みでジェルカラーリングやアートを行います。何もせず仕上げたい方は、トップジェルだけ塗布してもOKです。
step
11トップジェルを塗布硬化し完成
仕上げのトップジェルを塗布し硬化したら完成です。
トップジェルはお手持ちのものでOKです。
ポリジェル長さだしのよくある失敗と原因
コツを掴むまではちょっと難しく感じることも。
ポリジェルでのよくある失敗やトラブルの原因をまとめました。
①すぐに折れる
ポリジェルが薄すぎたり、適度な厚みがないと折れやすくなります。
とくに折れやすいストレスポイントをしっかり覆うこと、爪の上部には1mm程度の適度な厚みをもたせることで折れにくくなります。
あとはサイドの削りすぎでネイルが薄くなっている可能性も。
②薄くなる
長さだしが薄い時は、下記のような原因が考えられます。
- ポリジェルの量が少ない
- ブラシで薄く広げ過ぎている
- チップを強く押しすぎている
- チップと爪のカーブ合っていない
とくにカーブが合っていないチップはジェルが片寄りがちです。爪のハイポイントとCカーブに合ったネイルチップを使いましょう!
どうしても適切な厚みに仕上がらない場合は、ジェルを厚く塗り強度を上げます。
③空気が入る
空気が入っていたり、穴ぼこになっている場合はチップの載せ方が原因かも。
ポリジェルをチップに広げ爪にのせる時は、上下に動かしたり載せ直したりすると気泡が入りやすいです。
ポリジェルは粘度が高いので空気が入ると抜けにくくなります。ペタペタ動かさないように注意しましょう。
その他上手くできない時や、困った時はこちらも参考にして下さい。↓
参考ポリジェル初心者でも失敗しないコツ5つ!上手くできない時の対処方法
続きを見る
まとめ:コツを掴むと長さだしが簡単に!
いかがでしたか?
ポリジェルは簡単と言われていますが、やっぱり最初は慣れが必要。
また使うチップやポリジェル製品によって、扱いにくいものもあります。
なんか上手くできないなと思う時は、道具を変えてみるだけで簡単にできるようになることもあるので、色々試してお気に入りのポリジェルを見つけてみて下さいね!