ビルダージェルは長さだしや補強に使えて、セルフネイルでも1つあると便利なジェルです。
ビルダージェルを正しく使う為に、知っておきたい使い方やハードジェルとの違い、おすすめのビルダージェルまで詳しく解説します!
目次
ビルダージェルとは?
ビルダージェルとは、クリアジェルの1種で、ネイルの長さだしや補強、厚みだしに適した粘度と強度の高い透明なジェルのこと。
粘度が高いのでハイポイントのある綺麗なフォルムに整えることができます。
ビルダージェルとハードジェルの違い
2つの違いはアセトンに溶けるかどうかです。
ハードジェルとは、補強に適した強度の高いジェルのことで、特性はビルダージェルに似ていますが、アセトンに溶けないため削ってオフする必要があります。
ビルダージェルはアセトンで溶けるソフトジェル(=ソークオフタイプ)が多く、アセトンで溶けないハードジェルに比べてオフがしやすいという違いがあります。
商品によっては、アセトンで溶けないハードジェルタイプのビルダージェルもあるので、必ずオフの仕方も確認して選びましょう。
イクステションジェルとの違い
イクステションジェルは、ジェルネイルでの長さだしに適した強度のあるジェルのことです。
商品によっては「スカルプチュアジェル」と呼ばれることもあります。どちらも一般的にはアセトンに溶けないハードジェルタイプが多いです。
ビルダージェルとほぼ特性は同じです。
長さ出しにはどれを使う?
どれも特性は似ていますが、商品によって多少粘度や強度の違いがあります。
長さだしを行うなら、ビルダージェルまたはイクステションジェルがおすすめです。この2つは長さだしに特化したジェルなので、ハードジェルよりも強度があり折れにくいです。
ビルダージェルの使い方
長さだし、補強、厚みだしどの目的に使う場合も、基本はベースジェルの上に塗布します。
もちろん、ビルダージェルではなく、長さだしに使えるハードジェルやイクステションジェルなどでも行えます。
長さだしは、フォームを使う方法とチップを使う方法があるので、やりやすい方を参考にしてください。
長さ出しのやり方①ビルダージェルとフォーム
フォームでの長さだしは少し難易度が高いですが、爪に合うチップが無くてもできるので便利です。
やり方・手順!
- フォームを付ける
- ベースジェル塗布
- ビルダージェルを先端に塗布
- 仮硬化しピンチを入れる
- 完全硬化する
- ビルダージェルを全体に塗布
- ファイルで形を整える
- 拭き取り
- カラージェル塗布
- トップジェル塗布
ケアと自爪のサンディング、拭き取りまでを事前に行っておいてください。
step
1フォームを付ける
フォームの丸いシールは裏に貼って、両端のストレスポイント(下の写真矢印部分)までしっかりはまるように、爪に合わせてカットします。
長さだしをする指にフォームを付けます。
隙間ができないように爪に密着させて付け、横から見て指に対してフォームが平行に付いているか確認します。
step
2ベースジェルを塗布
自爪の部分にベースジェルを塗布し、硬化します。
※フォームを付ける前にケア、サンディング、油分除去まで済ませておきます。
step
3ビルダージェルを先端に塗布
爪の先端から必要な長さまで、ジェルを塗布します。
サイドにジェルが足りていないと折れやすいので、ストレスポイントまでしっかりジェルを広げます。
先端の形は丸や四角など好みに合わせて塗布します。最後に削って整えるので、だいたいの形でOKです。
step
4仮硬化しピンチを入れる
5~10秒ほど仮硬化し、ライトから出してピンチを入れます。
ピンチは両側から均等に力を加えて、挟むことで適度なカーブを付けフォルムをすっきり整えます。強くすると爪を傷めるので、適度な圧で行いましょう。
完全に固まっていない仮硬化の状態で行うことで、ピンチが入ります。
※ピンチが難しい場合は行わなくても大丈夫です。
step
5完全硬化する
ピンチを入れたら、規程通りの時間硬化しましょう。
step
6ビルダージェルを全体に塗布
ビルダージェルを爪の根本から、長さだしした先端まで全体に塗布して硬化します。
段さや凹凸のある部分は、ジェルを多めに塗布しフォルムを整えましょう。
step
7ファイルで整える
硬化したら、フォームを外して未硬化ジェルを拭き取ります。
200G程度のゼブラファイルやエメリーボードで先端の形を削り整えます。
表面の凹凸が気になる場合は、ファイルで整えましょう。
step
8拭き取り
ダストをよくはらい、エタノールやジェルクリーナーでネイル表面を拭き取ります。
その後は通常のジェルネイル同様に、カラージェルを塗布に移ります。
クリアの状態で仕上げたい場合は、トップジェルを塗布して完成です!
↑人差し指にビルダージェルで長さだしをしています。
長さだしのやり方②ビルダージェルとチップ
爪の幅に合ったハープチップとグルーを使います。フォームよりも簡単なので、セルフネイルではこちらの方法がおすすめです。
使用するハーフチップは爪の幅と、カーブに合うものを使います。
チップは透明や白など色の違うものがありますが、お好きなものでOKです。クリアが無難に使いやすいです。
やり方・手順!
- チップをサンディングする
- グルーで付ける
- ベースジェル塗布
- ビルダージェル塗布
ケアと自爪のサンディング、拭き取りまでを事前に行っておいてください。
step
1チップをサンディングする
チップとの段差ができないように、接着部分を少し薄くなるよう削ります。
チップ全体も軽くサンディングし、ダストをよくはらいます。
step
2グルーで付ける
チップにグルーを塗布し、爪の先端に接着します。ストレスポイントをしっかり覆う位置に付けます。
ずれないように、チップの両端を軽く押さえながら乾かし、乾いたらチップの先端を好みの長さにカットします。
step
3ベースジェル塗布
爪とチップ全体にベースジェルを塗布し、硬化します。
step
4ビルダージェル塗布
ビルダージェルを全体に塗布し、硬化します。
段さや凹凸が気になる部分は、多めのジェルを塗布してフォルムを整えます。
step
5形を整える
未硬化ジェルを拭き取り、先端をファイルで好みの形に整えます。
整ったら、ダストをはらい綺麗に拭き取ったらカラージェルに進みます。
補強・厚みだしのやり方
ネイルが折れやすい方、ネイルに強度が欲しい方は、補強を行いましょう。
補強はベースジェルの後または、トップジェルの前にビルダージェルを塗布するだけです。
ビルダーを1度塗りするだけでも、ネイルの強度が上がりぐにゃっとしなりにくくなります。※
厚みが欲しい方は塗布量を多くするだけです。ブラシの先でジェルを誘導しながらフォルムを整えて行うとより綺麗な形になります。
※強度が足りなければ重ね塗り、または塗布量を多くし調整してください。
その他のいろいろな使い方
他にもビルダージェルの特性を活かした使い方があります。
大きいパーツの固定、取れやすいストーンなどの埋め込み、立体的な凹凸のあるアート、クリアフレンチなど透明なデザインにも使えます。
おすすめのビルダージェル3選!
強度はもちろん、長さだしを行う時もジェルが流れにくく、形を作りやすい適度な粘度のものを3つ厳選しました。
初めてビルダージェルを扱う方でも使いやすいジェルですので、ぜひ参考にしてみ下さい。
※スカルプチュアジェルも含みます。
Nailuty! ビルダージェル
ネイリティーのビルダージェルはやや粘りがあり、フォームの上でもジェルを広げやすいテクスチャー。
厚みを出したい時にもジェルが流れにくく、しっかり盛れます。アセトンでオフできます。
ネイル工房 プレミアムビルダージェル
ネイル工房のビルダージェルは粘度が高いのに塗布しやすく、ゆっくりとセルフレベリングしてくれるので、長さ出しや厚みだしでも自然に綺麗なフォルムを作れます。
コスパもよく初めてのビルダージェルにもおすすめです。アセトンでオフできます。
グレースジェル スカルプチュア
グレースジェルは固すぎない扱いやすい粘度で、1度塗りでもしっかり強度がでるので長さだしはもちろん、薄く補強したい方にもおすすめ。
黄ばみのない綺麗な透明感で、透け感のあるクリアなデザインを行う時にも綺麗に仕上がります。
アセトンでオフできます。
ビルダージェルでやりたいネイルに!
いかがでしたか?
ビルダージェルをはじめ、ジェルネイルの種類は豊富で分かりずらいでことも多いですよね。
同じビルダージェルでも、選ぶ際は特徴や使い方を確認して目的に合わせて活用しましょう!