ジェルネイルの仮硬化とは、「規程の硬化時間よりも短く硬化すること」です。
仮硬化をするだけで作業の時短になったり、パーツがずれる、ジェルがはみ出すといったことも防げます。
セルフネイルでも知っておくと便利な、仮硬化のやり方や、仮硬化の使い方を解説します!
目次
ジェルネイルの仮硬化とは?
ジェルネイルの仮硬化とは、通常の硬化時間よりもあえて短く硬化することです。
例えばLEDライトで30秒硬化のジェルを10秒だけ硬化し、少しだけ固まった状態にすることを言います。
仮硬化の時間は、使用するジェルやライト、目的に合わせて調整します。本来の硬化時間よりも1/3~1/6程度が目安です。
規程の時間通りに硬化することを「完全硬化」または「本硬化」と言います。
仮硬化をするとどうなるの?
仮硬化を行うとジェルが動かない(流れない)程度に少し固まります。
完全に硬化していないので、表面は未硬化ジェル(ベタベタ)が多い状態になります。
仮硬化は何のため?
主にジェルを仮止めに行います。
例えば、ジェルを塗布したあとすぐに硬化しないとジェルが流れて皮膚に付着したり、フォルムが崩れたりしますよね。
これを防ぐために仮硬化を行い、ジェルが流れないように仮止めします。完全硬化をするよりも時短になります。
他にも仮硬化には色々な使い方があります。
仮硬化のいろいろな使い方5つ
実際に仮硬化はどんな時に行うのか、仮硬化の主な使い方をまとめました。
仮硬化の使い方!
- ①フォルム形成に
- ②グラデーションに
- ③パーツの固定に
- ④アートに
- ⑤硬化熱を防ぐために
①フォルム形成に
表面の凹凸を整えるフォルム形成は、たっぷりジェルを塗布するので余計に流れやすくなります。
綺麗に整えたフォルムを崩さない為にも仮硬化を行いながら作業を進め、何本か形成できたらまとめて完全硬化します。
1本ずつ完全硬化させていると作業時間も長くなるので、仮硬化することで時間短縮にもなります。
②グラデーションに
カラーグラデーションを行う場合も仮硬化が欠かせません。
短く仮硬化すると表面の未硬化ジェルが多くなるので、上に重ねるカラーが馴染みやすく、境目をぼかしやすくなります。
グラデの濃い部分は、カラーを3回ほど重ね塗りするので仮硬化することで作業の時短になります。
③パーツの固定に
ストーンやパーツを付ける時も、仮硬化で固定すると便利です。
ジェルで綺麗に配置したパーツも、硬化するまでは動きやすく思わぬ位置にズレることも。
またライトの中で指が傾いていると、パーツがずれたまま固まってしまいます。
それらを防ぐため、ハンディライトを使い手元で仮硬化してから本来のライトで完全硬化すると、パーツがずれることもありません。
④アートに
アートにも仮硬化をよく使います。
特にニュアンス系のアートや、ペイントなどジェルを重ねるデザインは、ジェルが滲まないようにこまめに仮硬化を行います。
⑤硬化熱を防ぐために
硬化熱とは、ジェルをライトで硬化する際、化学反応によって発生する熱のことです。
ジェルの塗布量が多い時や爪の薄い方は、痛みのような熱さを感じることがあります。
その為、ワット数の低いハンディライト等で仮硬化すると、ゆっくり固まるので急激な熱の発生を防ぐことができます。
仮硬化の正しいやり方
作業中に行った仮硬化は、必ず完全硬化してから次の工程に進みます。
例えば、仮硬化を使ってフォルム形成やグラデーションやアートを完成させたら、トップジェルを塗布する前に完全硬化します。
完全硬化しないまま次の工程に進むと、中のジェルが硬化不良になりトップは固まってるけど中が柔らかいなどの不具合に繋がります。
仮硬化の時間は?
上記でも触れましたが、仮硬化の時間は、使用するジェルやライト、目的に合わせて調整します。
硬化時間の目安は、本来の硬化時間よりも1/3~1/6程度です。例、LED30秒のジェルなら5~10秒。
仮硬化したのにジェルが流れる(動く)と言う場合は、仮硬化の時間を長くしてみましょう。
完全硬化したのにベタつくのはなぜ?
完全硬化=ベタベタしないと言う訳ではありません。
完全硬化した場合も、未硬化ジェルは一定量発生するものなのでベタつきが残ります。※
未硬化ジェルは次に塗布するジェルとの密着をよくする役割もあるので、そのまま拭き取らずに次のジェルを重ねます。
※例外もあります。「ノンワイプトップジェル」は、未硬化ジェルが発生しないジェルです。トップジェル後の拭き取りが要らないので、手間が少なく仕上がります。
仮硬化でセルフネイルをもっと楽に!
いかがでしたか?
仮硬化ってなんか聞いたことはあるけど、よく知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
仮硬化はネイルサロンでも欠かせない工程です。セルフネイルにも取り入れて作業効率アップに、綺麗な仕上げに活用してみたくださいね。