『ジェルネイル検定ってどんなことするの?』
『自力でも受かる?それとも難易度は高い?』
『ネイリストになるなら、どの級が必要?』
これからジェルネイル検定を取得しようと考えているなら、まずは検定について詳しく知っておきたいですよね。検定内容や難易度、免除制度や自校開催について各級ごとにまとめました。
目次
ジェルネイル検定とは?
【正式名称】JNAジェルネイル技能検定試験
【主催機関】NPO法人日本ネイリスト協会JNAが主催。
ジェル検定は、お客様が安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的とした検定です。プロとして、サロンワークでジェルネイルを施術するために必要な理論と技術の修得を問われる試験です。
ネイルサロンに就職の際にも、検定取得の有無を問われるサロンが多くなっています。ジェルを適切に扱える,ジェルの知識があるという証に検定取得を目指したいですね!
ジェルネイル検定の試験要項って?
ジェルネイル検定では、ルールや、検定での施術内容について細かく決められた試験要項があります。
いくら技術が上手くても要項のルールを外れていたら失格の対象となることもあります。練習をはじめる前にしっかりと熟知し、受験に備えましょう。
特に、ジェルネイル検定では、使用可能なジェルメーカーが決まっており、自分のジェルが使用可能か?これから購入するジェルが使用可能な商品か?しっかりと確認が必要です。
試験要項の入手方法は?
試験要項は、ネイル問屋やネイルスクール、専門学校などに無料で置いてあります。また、JNA公式ページにも記載されています。
スクールで受験できる自校開催とは?
ジェルネイル検定には、”自校開催制度”があります。
試験開催を認められているスクールや学校をJNA認定校と言い、在校生であれば試験会場に行かずに、スクール内で受験できる制度です。
オフィシャル会場に行く手間が省け、慣れた環境での受験が可能です!
また、認定校に通うことで、JNAが定めるカリキュラムと教育者のもとで最先端の技術を学ぶことができます。
JNA認定校は日本各地にあり、JNAのサイトより確認できます。
ジェルネイル検定初級とは?
はじめに、ジェル初級から解説していきます!
初級の受験資格は?
・義務教育を修了している方なら、誰でも受験が可能です。
ネイル検定は初級,中級,上級があり、初級から順に取得しなければいけません。
試験はどのくらい難しい?
初級はもっとも基礎的な試験で、誰でも受験できる為、試験要項に沿った施術や知識を身に付けていれば、まったく難しくない検定です。
独学で受験する方も多数いますが、技術に癖がついたり、技術レベルに差が出るため、基礎の段階からプロのアドバイスを受けると良いです。通学が難しい場合は、単発のセミナーを利用するのもおすすめです。
初級の試験内容とは?
・実技試験と筆記試験
・ネイルケアとジェルネイルを施術するために必要な、基礎知識と技術の試験です。
実技は計95分間です。第一課題の35分間でネイルケアを行います。
第二課題の60分間で、ポリッシュカラーリング、ジェルカラーリング、ジェルアートを行います。
片手ずつポリッシュとジェルで単色塗りをし、初級のジェルアートはピーコック柄が課題になることが多いです。
試験開始前の10分間は事前審査があり、指定の用具が適切にセッティングされているかや、モデルの爪の状態を審査されます。
筆記は30分間です。マークシートの選択問題で、衛生,爪の構造,病気やトラブル,ケアとジェルの手順について出題されます。
初級・第一課題の免除制度とは?
初級では実技の第一課題(ネイルケア)の免除制度というものがあります。
ネイリスト検定3級または、国際ネイリスト検定3級を取得していれば、すでにケアの技術を習得していると判断されるため第一課題が免除となり、第二課題のポリッシュとジェルカラーリング、ジェルアートのみで受験することができます。
採点基準
実技・筆記ともに100点満点中、80点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年2回開催 (6月、12月)
・開催地域 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
各地の大きな会場で行うオフィシャル会場と、専門学校やネイルスクールなどの通っている学校で受験する認定校開催があります。
受験料
初級の受験料は、9,000円です。(※2020年現在)
初級を取るメリット
・プロになるなら必ず知っておくべき、基礎レベルの知識と技術
セルフジェルが行えても、適切な施術方法やブラシワーク、ジェルの化学的な知識などが不足している場合も多いです。
今後ネイリストとして活躍するなら初級は最低限必要な基礎となるため取得がおすすめです。無資格よりも、少し就職の幅が広がります。
ジェルネイル検定は平成8年から始まった検定で、プロネイリストでも普段の施術を見直すためや、技術向上のために受験する方が多くいます。
ジェルネイル検定中級とは?
次に、ジェル中級試験について見ていきましょう。
中級の受験資格は?
ジェルネイル技能検定試験初級を合格している方なら受験可能です。
試験はどのくらい難しい?
難易度は中くらいです。実技試験ではグラデーションとフレンチの審査があるため、それなりの練習量が必要になります。
サロンワークでもプロとして通用するレベルを目指した内容になっており、独学で受験にチャレンジする方は少なくなります。ネイルスクールなどでプロによる指導を受け、技術をスキルアップさせ、受験を目指したいですね。
中級の試験内容とは?
・実技試験と筆記試験
・ プロとしてネイルケアとジェルネイルを施術するために、サロンワークに必要な専門知識と技術の試験です。
実技は計115分間です。
第一課題は30分間でネイルケア、ポリッシュカラーリングを行います。
第二課題は85分間でポリッシュオフ、ジェルオフ、ジェルフレンチ、ジェルグラデ、ジェルイクステションを行います。ジェルイクステションはジェルでの長さだしの技術です。開始前の10分間は事前審査を行います。
筆記は30分間です。マークシートの選択問題で、ネイルケア,衛生,爪の構造,病気とトラブル,実践的施術,等が出題されます。
中級・第一課題免除制度とは?
ネイリスト検定2級以上を取得していれば、第一課題(ネイルケア)は免除となり、第二課題から受験できます。
採点基準
実技は100点満点中70点以上、筆記は100点満点中80点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年2回開催 (6月、12月)
・開催場所 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
初級と同様に、オフィシャル会場と認定校開催があります。
受験料
中級は、12,000円の受験料です。(※2020年現在)
中級を取るメリット
・中級はネイルサロンで働く際に、即戦力として活躍できるレベルです。
適切なジェルオフや、ジェルグラデーション,フレンチなどプロとして施術ができる技術を身に付けられます。また、中級を取得していれば就職採用の確立が高くなり、一般的なサロンであれば就職は難しくないでしょう。
筆記試験においてもジェルの適切な取り扱い方や、ジェルの仕組みなど、知っておきたい基礎知識が沢山あります。ジェルをよく理解しておかないと爪のトラブルや病気にも対応できません。お客様の爪に合ったジェルネイルが提供できるように学んでおきたい知識です。
ジェルネイル検定上級とは?
ジェル検定の最後、上級編についてです。
上級の受験資格は?
ジェルネイル技能検定試験中級を合格している方なら受験可能です。
試験はどのくらい難しい?
上級は再受験する方も多くなるほど、難しい試験です。自力での受験はとても厳しいと言えます。スクールやセミナーなどでプロ指導を受け練習を重ねるのがおすすめです。
ジェルを使った長さだしなど細やかな技術力と、サロンワーク程度の施術スピードを身に付ける必要があります。
また、上級では筆記試験がないため技術の練習に重点をおいて取り組めます。
上級の試験内容とは?
・実技試験のみ
・ジェルネイルのスペシャリストとして必要な総合的知識と技術の試験です。
実技は85分間です。ジェルイクステションを5本と、ジェルフレンチ1本、ジェルアート1本を行います。
ジェルイクステションは2種類の技法で行いますが、仕上がりは均等な長さ形を求められます。ジェルアートはよりデザイン性のある高度なアートを行います。
初級、中級とは試験内容がガラリと変わり、施術本数は少なくなりますがよりレベルの高い技術を求められます。
採点基準
実技試験100点満点中、70点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年2回開催 (6月、12月)
・開催場所 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
初級,中級と同様に、オフィシャル会場と認定校開催があります。
受験料
上級は、15,000円の受験料です。(※2020年現在)
上級を取るメリット
・上級は複雑で難易度の高い試験ですが、ジェルスペシャリストの証です。
サロンワークで難易度の高いアートや技術を求められた時でも対応できるよう、取得しておきたい資格です。
上級取得は高く評価されるため、希望するサロンにも採用されやくなります。条件の良いサロンや、高価格帯のサロンなども狙えますよ。
ジェル検定の前にネイル検定を取得?
ここまではジェル検定について解説してきましたが最後に、短期間で検定取得するための方法についてです。
ジェル検定の初級と中級では課題の免除制度があるため、もしネイリスト検定(ネイル検定)の取得も考えているなら、受験する順番は工夫した方が良いです。
ネイル検定3級→ジェル検定初級→ネイル2級→ジェル中級→ネイル1級→ジェル上級の順で交互に受験すれば、ジェル検定の免除制度も2回活用できます。
ジェル検定、ネイル検定それぞれ開催時期も違うので、上手く勉強すれば短期間で多数の資格を取得できますよ。練習時間を多く取れる方や、取得を急ぎたい方はチャレンジしてみて下さい。
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