『ネイル検定について、詳しく知りたいな。。』
『検定ってどんなことするの?』
『ネイル検定の種類って?』
これからネイル検定取得を目指すなら、検定について詳しく知っておきたいですよね。ネイル検定の各級ごとに、どんな試験内容なのか?合格率はどのくらいか?など、初めての方にも分かりやすく解説していきます!
ネイル検定とは?
【正式名称】ネイリスト技能検定試験
【主催機関】日本ネイリスト技能検定試験センターJNECという機関が主催。
試験は、ネイリストの正しい技術や知識の向上を目的とした実践に役立つ検定試験となっています。日本のネイル業界では、もっとも基準とされている検定資格です。
これからネイルサロンに就職を目指す方や、個人サロンを開きたい方など、ネイリストとして活躍する上でプロとしての証になる資格です!
必ず知っておきたい試験要項って?
まずはじめに、絶対知っておきたいネイル検定試験の”試験要項”についてです。
ネイル検定は各級ごとに細かいルールがあり、検定課題や,使用する道具について,工程手順などが書かれた試験要項があります。
実技や筆記も大事ですが、意外と試験要項をしっかり把握していないことで失格や、不合格になる方も多いので要注意です。検定を熟知するなら、まずはじめに試験要項読んでみて下さいね!
試験要項はネイル用品を販売する商材屋さんや、ネイルスクール、通信学校などに無料で置いてあります。もし、近場にない方はJNEC公式サイトで試験要項を確認できます。
ネイリスト技能検定試験 日本ネイリスト技能検定試験センターJNEC公式サイト
ネイル検定3級の試験について
では、検定3級から内容を解説していきます。
3級の受験資格は?
受験時に義務教育を修了している方なら、誰でも受験可能です。ネイル検定は1級までありますが、必ず3級から順に取得しないといけません。(いきなり1級を受験すると言うことが不可能です。)
試験の合格率は?どのくらい難しい?
・3級は、約8~9割の合格率です。
ネイルのもっとも基礎的な試験内容なので、実技も筆記もまったく難しくはありません。試験要項に沿った実技ができいて、よっぽどの失敗がなければ大丈夫です。筆記はテキストをしっかり読んで、名称などを暗記したらOKです。
3級の試験内容とは?
・実技試験と筆記試験
・ネイルケア,ネイルアートに関する基礎的な知識及び技術の試験です。
実技は70分間で、ネイルケア、ポリッシュカラーリング(マニキュア)、ネイルアートのを行います。アートは試験要項で指定されているテーマを描きます。開催時期ごとにお題は異なりますが、3級はだいたいフラワーアートがテーマです。
試験開始前の10分間は事前審査があり、指定の用具がセッティング出来ているかや、モデルの爪の状態を審査されます。
筆記は30分間です。マークシートの選択問題で、衛生管理,爪の構造・病気やトラブル,ケアについての問題が出ます。
採点基準
実技は50点中38点以上、筆記は100点中80点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年4回開催(春夏秋冬)
・全国各地 札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 等
ホールなど大きい施設で行うオフィシャル会場と、専門学校など教育施設を利用した登録会場があります。
受験料
3級は6,800円の受験料です。(※2020年度現在)
3級を取るメリットと特徴
近年ネイルサロンではジェルネイルが主流ですが、マニキュアを利用するお客様ももちろんいらっしゃいます。そんな時にプロのマニキュア技術が無いとまずいですよね。
また基礎となるネイルケアは、どんな場面でも必須になる技術です。現場のネイリストでもケアが苦手なことも多いですが、それだけ奥の深い技術となるので、3級でしっかりと習得する必要があります!
ネイル検定2級の試験について
次に2級検定について見ていきましょう!
2級の受験資格は?
ネイリスト技能検定3級取得者のみです。3級を合格している方であればOKです。
試験の合格率は?どのくらい難しい?
・2級は、約5割の合格率です。
2級は、3級よりも基礎が確実にでき、サロンワークでも通用する技術と知識を有することが求められます。
合格率を見ても2人に1人の割合なので、受験したら受かる訳ではなく3級よりも練習量が多く必要となり、知識もプロとして通用する程度に理解を深める必要があります。
2級の試験内容とは?
・実技試験と筆記試験
・サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、ネイルアートに関する技術と知識の試験です。
実技は、前半35分、後半55分のトータル90分です。(事前審査は別で10分)前半ではネイルケア、後半ではチップ&ラップ(リペア),ポリッシュカラーリング,ネイルアートの実技を行います。
3級と内容が重なる部分もありますが、より的確な技術レベルを求められます。キワまで攻めて塗れているか、均一でムラがないかなど。またサロンワークでも行うリペア(補修)や、アートはプロとして施術できるレベルが必要で、アートはより繊細で高度な仕上がりとデザイン性も見られます。
筆記は35分間で、マークシートの選択問題です。3級の内容プラス,ネイルの歴史やリペア手順,実践的施術についてなどより幅広い範囲で出題されます。しっかりとテキストを勉強していたら筆記は確実に受かります。
採点基準
実技は50点中38点以上、筆記は100点満中80点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年4回開催(春夏秋冬)
・全国各地 札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 等で開催。
2級はオフィシャル会場のみでの開催です。
受験料
2級は、9,800円の受験料です。(※2020年現在。)
2級を取るメリットや特徴
2級はサロンの求人などでも応募資格の基準となっている場合が多く、将来サロン就職を考えるなら2級は取得しておきたい資格です。
3級同様ポリッシュカラーリングもありますが、より高い技術を求められたカラーリングです。そのため、練習をこまめに重ねる必要があります。
また、技術も大切ですが意外と落としやすいのが筆記試験です。サロンワークでお客様に説明ができる程度、豊富な知識が必要となります。暗記だけではなく理解を深めた勉強が大切です。
ネイル検定1級について
さいごに1級検定について解説していきますね!
1級の受験資格は?
ネイリスト技能検定2級取得者のみです。2級を合格している方であればOKです。
試験の合格率と難易度
・1級は約3~4割の合格率です。
かなり難しい試験になります。スカルプの技術試験になるので、2級よりもはるかに沢山練習時間が必要です。1回では合格できずに、数回受験をし直す方も多いです。
1級の試験内容とは?
・実技試験と筆記試験
・イクステンション(スカルプ),リペア,アートの総合的な技能及び知識の試験です。
実技は、150分間です。(事前審査別で10分)2級まではネイルケアとカラーリングでしたが、1級はケアがなくなり内容ががらっと変わります。スカルプの綺麗なフォーム(カーブや厚み,長さ、形)が規定に沿って均一できているか、適切な手順で行えているかなどを審査します。
アートはスカルプに合わせた長さのネイルチップに立体的な3Dのアートとフラットアートを行います。デザイン性と細かな技術が求められます。
採点基準
実技は50点中38点以上、筆記は100点中80点以上で合格となります。
開催時期・場所
・年2回開催(春,秋)
・全国各地 札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 等で開催。
1級はオフィシャル会場のみでの開催です。
受験料
1級は、12,500円の受験料です。(※2020年現在。)
1級を取るメリットと特徴
1級を持っていいればプロとして確実に通用し、サロン就職の際も希望のサロンを選びやすくまた採用されやすくなります。サロンによっては資格取得手当がつくなどの待遇もあります。
プロネイリストでも1級まで取得している方は少ないので、自分の強みにもなりますし、サロンワークを始める際に技術習得が早くなります。1級を持っていることで、お客様からの信頼度もあがりますね。
スカルプはやれば出来るものではないので、かなりの練習量が必要です。思い通りに仕上げるにはプロでも相当の経験と技術が必要です。でもその分アートや技術にかなり幅が広がり確実にレベルアップできるので、長くネイルを続けようと考えているならチャレンジすると楽しいですよ。
サロンワークでは、長さだしや大きいパーツの固定などに使う技術となります。
試験はどんな雰囲気?
開場によって広さは違いますが、長机が沢山ならび、モデルさんと向き合って技術試験を受けます。試験中は複数の審査員が見て回り、技術の工程を審査しています。特別な緊張感漂う雰囲気です!
技術試験が終了したら仕上がりの審査です。審査員がモデルさんの手をとり隅々チェックしていきます。その間は受験生は別室で待機し、約1カ月後に結果が発表になるまでは一切分かりません。ドキドキですね。
筆記だけ合格したら?
筆記試験だけ受かり実技試験は落ちる場合もあります。その場合は、次回受験の際に筆記試験は免除になります。
実技試験だけ合格ということはなく、実技が合格ラインでも筆記が不合格なら、次回またどちらも受験しなければいけません。
ネイル検定は他にも!
今回はもっとも定番な、ネイリスト技能検定、通称ネイル検定についてご紹介しました。
ネイルの検定はこれ以外にも、ジェルネイル検定やINAネイルスぺシャリスト検定などがあります。
ジェルネイル検定は聞いたことがある方も多いと思います。ネイリスト技能検定と同じくらい、サロン就職にも役立つ検定ですね。
もっとネイリストとして力を付けたい方や、資格取得を目指したい方はぜひ、こちらも参考にしてみて下さいね!
→【INAネイルスペシャリスト検定とは?もう1つのネイル検定資格を解説】
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