ジェルネイルのセルフレベリングは、表面をつるんと綺麗に仕上げる為に欠かせない工程です。
ネイルが凹凸になる、表面が綺麗に仕上がらない方は必ず取り入れたい「セルフレベリング」について解説します!
目次
ジェルネイルのセルフレベリングとは?
ジェルネイルのセルフレベリングとは、ジェルが自然と広がる(動く)ことをいいます。
このセルフレベリングを利用することで、塗布したジェルが自然と均一に広がり、凹凸のない表面を造ることができます。
やり方によっては難しいブラシワークも要らず、ハケ跡も残らないのでセルフネイルでも簡単に表面を整える事ができます。
ネイル表面を整える作業を「フォルム形成」と呼びます。
セルフレベリングはどのタイミングで行う?
セルフレベリングを利用したフォルムの形成は、主にベースジェルの後に行います。
カラーリング後、トップジェルの前に行う事もありますが、カラーリングの前にフォルムを整えた方が色ムラを防ぐことができます。
仕上げのトップジェルも、セルフレベリングを利用し最後の微調整を行います。
アートに凹凸が出る場合は、仕上げる前にクリアジェルを使ってフォルムを整えます。
セルフレベリングに使うジェルは?
セルフレベリングでフォルム形成を行う時は、ベースジェルまたはクリアジェルを使用します。
少し多めのジェルを塗布するので、ベースジェルよりもコスパの良いクリアジェルを使うのがおすすめです。
セルフレベリングに適したジェルの粘度
セルフレベリングに使用するジェルは、人によって好みが分かれます。
粘度の高いジェルは、ゆっくりとレベリングするので、時間をかけて塗布しても皮膚に流れにくいです。
粘度の低いジェルは素早くレベリングし、重力を使ったセルフレベリングがしやすく、ブラシ誘導が苦手な方にも〇。
それぞれの良さがあるので、自分のやりやすいジェルを見つけるのが大切です。初心者の方は中間くらいの粘度から使うのがおすすめです。
おすすめクリアジェル!
グレースジェル クリア
粘度は高すぎず柔らかすぎず、初心者の方でも扱いやすいクリアジェルです。
フォルム形成はもちろん、ミキシングジェルとしてカラージェルに混ぜて濃さの調整にも使えます。容量もたっぷりで、コスパの良さも◎。
セルフレベリングに適したブラシ
セルフレベリングでフォルム形成を行うなら、オーバルよりもスクエアブラシがおすすめです。
ハケを垂直にあてやすく、ジェルを誘導しやすい為です。
セルフレベリングのやり方
セルフレベリングは、整えたジェルが崩れてしまわないよう、1本ずつ行います。
セルフレベリングでのフォルム形成は色んなやり方があります。
使用するジェルや表面の凹凸に合わせて、整えやすい方法でOKです。主に以下のような3通りの手順があります。
主な手順の例!
- ①ジェル塗布→ブラシ誘導→硬化
- ②ジェル塗布→ブラシ誘導→逆さま→硬化
- ③ジェル塗布→逆さま→硬化
下記では、「ブラシ誘導」と「逆さま」両方行う②の手順で、やり方を解説します。
①、③はそれぞれ不要な手順を飛ばして行って下さい。
使用したジェル
step
1ジェルを塗布
多めのジェルを筆に取り、硬化したベースジェルの上に塗布します。
圧をかけずに、ブラシの先でふんわりサッと塗布するイメージです。
step
2ブラシで誘導
ブラシを立てて、ジェルの表面を上下に動かします。
ジェルの多い所から少ない所に、また凹みのあるところに誘導し、表面を整えます。
ブラシの先がネイルに付いているとジェルをえぐってしまうので、あくまでジェルの表面だけをブラシで触ります。
ジェルが皮膚にはみ出したらウッドスティックで取ります。
step
3逆さまにする
ある程度ブラシで整えたら、指を逆さにして重力によるセルフレベリングで整えます。
爪を平行にしてジェルが中央に集まる様に固定し5~10秒ほど待ちます。(時間はジェルの粘度による)
爪の中央はハイポイントと呼ばれる一番アーチの高い部分があり、横から見て緩やかなアーチを描くと綺麗なフォルムになります。
指が傾いているとジェルも片寄ってしまいますので注意しましょう。
step
4硬化する
指を戻し、表面が整っているか確認してOKだったらライトで硬化します。
まだフォルが十分に整っていなければ、逆さまにしてもう少し待ちましょう。
この時の硬化は、仮硬化でもOKです。1本ずつ形成→硬化を行い、片手すべて塗布し終わったら全体を完全硬化させます。
指が傾いていると整えたジェルが崩れて固まってしまうので、真っ直ぐライトに入れます。
(仮硬化とは、規程の硬化時間よりも短く硬化することを言います。仮硬化を行う事で作業時間を短縮できます。例LEDで30秒→15秒だけ硬化する)
セルフレベリング(フォルム形成)のコツ
フォルム形成は、慣れるまで難しく感じることも多いです。
上記の手順と合わせて、以下のポイントにも気を付けてみて下さい。
形成のコツ!
- 想像よりジェルはたっぷり目
- 艶の歪みを確認しながら行う
- ハケはジェルだけを触る
フォルム形成にはたっぷりのジェルが必要です。ジェルが少ないと誘導しにくいので、いつもより多めを塗布しましょう。
ジェルを誘導する時は、必ず表面の艶の歪みがどこにあるのか確認し、ジェル多い所から凹みを埋めるように動かします。
ブラシで誘導する時は、ジェルの表面だけを触ります。ハケがネイルに触れているとジェルをえぐってしまうので気を付けましょう。
よくある失敗やトラブルと解決策
コツをつかむまでは、失敗やトラブルもよくあります。そんな時の対処方法をいくつかまとめました!
ジェルが皮膚に付く
ジェルの粘度と作業スピードが合わないと、ジェルが流れて皮膚に付いてしまいます。
もう少し硬めの粘度の高いジェルを使用するか、ブラシワークを早く行いましょう。
ジェルが流れやすいと言う事は、ブラシ誘導よりも逆さまにして待った方が綺麗に整うかもしれません。
ブラシ誘導やセルフレベリングが上手くできない
ジェルの量が少ない可能性があります。
思っているよりもたっぷりの量を塗布し行いましょう。
硬化する時に熱くなる
ジェルが硬化する時に発生する硬化熱が原因です。ジェルをたっぷり塗布しているので硬化熱が多く発生し、熱を感じやすくなります。
少しでも熱さを感じたらすぐにライトから手を出し、熱が引いたらもう一度入れて硬化します。
始めはライトの入り口付近でゆっくり硬化させることで硬化熱を防げます。様子を見ながら手を入れてしっかり硬化しましょう。
仕上がりが太くなる
ジェルはセルフレベリングによってどんどん端に流れてしまいます。
たっぷりとジェルを塗布する時は、中央は多めに、サイドや根本爪先は薄め(斜線部分)に広げます。
また塗布やブラシ誘導は時間をかけ過ぎないように注意し、逆さまを長めに行い、広がったジェルをしっかり中央にレベリングさせましょう。
セルフレベリングで綺麗なフォルムに
いかがでしたか?
セルフネイルでも表面の凹凸や歪みは気になりますよね。せっかくなら表面もつるんと綺麗にしあげたいところ。
セルフレベリングは使用するジェルの粘度によっても、やりやすさが異なります。
どうしてもうまく出来ないと言う時は、粘度の異なるクリアジェルを試してみて下さいね。